焼身自殺 神戸市No.2 「何が燃えてるんや?」「人みたいです」 自ら灯油をかぶった|忍者猫 ブログ

焼身自殺 神戸市No.2 「何が燃えてるんや?」「人みたいです」 自ら灯油をかぶった

焼身自殺 神戸市No.2 「何が燃えてるんや?」「人みたいです」 自ら灯油をかぶった

「78歳“元地上げ屋”と手を組み…神戸市の再開発に重大疑惑 


 その日の夜の衝撃は、今でも鮮明に覚えている――。

■「海岸で何か燃えてるんか?」

 1996年3月14日、午後9時過ぎのことだった。
神戸新聞社会部に設置されていた防災行政無線が鳴った。

「須磨(消防)署管内で『その他火災』
須磨署管内でその他火災……(現場は)
須磨区須磨浦通4丁目先の海岸……」


 無線のいう「その他火災」とは、火災のうち
建物や林野、車両火災などに該当しないもの


例えば空き地や田畑、河川敷の雑草や
集積場のゴミなどが燃えていることを指す。

「海岸で『その他』って何や? (漁)
網かゴミでも燃えてるんか……」


当時、私は、兵庫県警の捜査一課などを担当する
「県警回り」の記者だった。

普段ならこの時間、捜査員宅に“夜討ち”を
かけているところだが、この日は泊まり
勤務だったため、社会部に上がっていた。




「高田、今どこや?」

「須磨(警察)署です」

「お、ちょうどええわ。海岸で何か燃えてるんか?」

「ええ、(須磨署の)1階(にいる当直の警察官)がバタバタしてます」

「何が燃えてるんや?」


「ちょっと待ってくださいね……なんか……人みたいです」


「えーっ?! 人定(個人を特定すること)はできてるんか?」


「ちょっと待ってください……は? あ、はい……『ジョヤク』って言ってます」


「ジョヤク? 『(須磨)駅の助役』さんか!?」


「いえ、違うみたいです。待ってください……えっ! はい……
『(神戸)市の助役』だそうです」

「何ぃーっ!? すぐに現場行ってくれ!!」


 電話のやりとりを傍で聞いていたデスクが叫んだ。

「おい、(社会部)全員のベル鳴らしてくれ!!」


■神戸市No.2が突然の焼身自殺


須磨海岸で燃えていたのは、当時の神戸市No.2、小川卓海助役だった。

この日の夜、小川助役は、海岸で頭から灯油をかぶり
自らの体に火を付ける「焼身自殺」を図っていた。


翌日の神戸新聞朝刊は1面トップで

「小川神戸市助役が自殺 灯油かぶり『焼身』
 震災復興に影響必至」の見出しで、次のように報じた。


〈十四日夜、神戸市須磨区の砂浜で
神戸市の小川卓海助役(64)が焼け死んでいるのを
同市職員が発見した。


須磨署は、状況から焼身自殺を図ったとみている。

同助役は都市計画などを担当しており
阪神大震災の復興事業への影響も大きく
関係者に衝撃的な波紋を広げそうだ。

 
日午後八時四十分ごろ、同市須磨区須磨浦通四の
須磨海岸の砂浜の波打ち際から約五メートル
のところで、小川助役が火に包まれ

あお向けに倒れ死亡しているのを
同市秘書課助役担当運転手(60)が発見し
砂をかぶせて火を消そうとした後

同九時十分ごろに一一〇番通報した。


■ガソリンスタンドを回って灯油を購入


同署などの調べによると、小川助役はこの日
午後六時四十分ごろ、公用車で市役所を退庁。


市内のガソリンスタンド三カ所を回り
最後に立ち寄った長田区内のスタンドで
灯油一八リットルを購入した。


その後、午後七時四十分ごろ、須磨区の国道2号線
千守交差点で、小川助役は


「息子が迎えにくるので、ここで降ろしてほしい」
と言い、運転手は市役所に戻った。



しかし、様子が不審だったため上司に連絡後


運転手はJR電車で現場方面に戻り、同交差点付近で
小川助役を捜し始めた。

同八時十分ごろ、同交差点南約百五十メートルの
ところで火の手を見つけ、駆け寄ったところ
小川助役だったため、砂を掛けたという。


遺体の近くには、小川助役のネーム入りの
紺色スーツの上着が脱ぎ捨ててあり
ネクタイと靴が遺体から少し離れた場所に置いてあった。


スーツの中には名刺が二枚と、スケジュール表があったが
この日の最後の記録は「十六時三十分、消防会議」
と書かれてあった。


また赤いポリタンクとライターも遺体の近くにあり
ポリタンクには灯油が四分の一ほど残っていた。

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