【カルト宗教の被害を防ぐには】|忍者猫 ブログ

【カルト宗教の被害を防ぐには】

【カルト宗教の被害を防ぐには】

最近You Tube動画などで出廻っている情報によると、日本人の統一教会信者は数万人ほどいて、韓国では一万人程度だということでした。

日本人の統一教会信者が韓国より何倍も多いのは、確か昔からの一貫した傾向だったと思います。

教祖の文鮮明が韓国人で、韓国を中心とした宗教なのに、なぜ日本人の方が何倍も信者が多いのか、その原因を含めて日本におけるカルト宗教という存在について、この機会に多くの日本人が改めて深く考え直すことができたらと思っています。

オウム真理教の地下鉄サリン事件のあと、かなり早い段階で自らオウムの信者であることをカミングアウトして、カルト宗教の在り方について日本人に何が問題の核心なのかを呼びかけた人がいました。

記憶にある人もいると思いますが、自身が信者であることをカミングアウトして注目を浴びたのは髙橋英利という人で、まもなく宮内勝典氏との対談本「日本社会がオウムを生んだ」という本を出版して、カルト宗教としてのオウム真理教が生み出された背景には、日本社会自体の歪みがあるという指摘を語っていたものでした。

それは一面では全くの正論でした。

同じことは統一教会にも間違いなく当てはまります。

なぜ統一教会という危険なカルト宗教が日本で広まってしまったのか、今回の事件を契機として再考する必要があるのは、まさにその点なのだと思います。

オウム真理教と統一教会が異なるのは、オウム真理教のカルト性は一人一人の信者個人の心の問題に関する心理学的な洞察だけでは十分な説明ができないのに対して、統一教会のケースは、個人の心の問題への洞察から、かなりカルト性の指摘が可能なことです。

この違いは無視できないのですが、でも、カルト宗教を生み出している背景となる日本社会の歪んだ集団的な精神構造というテーマの重要性については、どちらのケースにも共通しています。

僕が浪人時代に関わりのあった統一教会の信者たちは、まだ普通の人々でした。

でも、組織の中で影響力のある人たちほど、危険なカルトの匂いがしていたのも事実でした。

こうした事実は、精神的に病んでいる人ほど、統一教会の中で影響力を持つポジションが得やすいことを意味しているのかもしれません。

おそらくカルト性の強い組織では、指導者クラスの人々になるほど、危険な要素を秘めている傾向があるのだと思います。

教祖の文鮮明は文字通りの狂人です。僕が3日間の修練会で出会った指導者クラスの人も、かなり危ない感じの人でした。

なぜ、そんな人物が指導者になってしまうのか、そこが重要な問題点のひとつなのです。

エーリッヒ・フロムの「破壊」という本が、こうした問題に光を当てています。

フロムが論じているのは、カルト宗教ではなくて、ナチズムやスターリニズムという全体主義国家を生み出した危険な政治イデオロギーなのですが、この本によると、ヒトラーもスターリンも、心理学的な観点からすると、かなりの狂人だと判断できるというわけです。

そんな狂気になぜ大衆が巻き込まれるのかが、そこでの重要な論点でした。

この手の本格的な心理学的バックグラウンドのある社会分析の本を読むと、今の日本の論点が何処にあるのか、いろいろ考えさせられるようになります。

日本社会がオウムを生んだ、という視点が重要なのは、心理学的な背景から分かることなのですが、統一教会については、オウム真理教以上により深層意識の深いレベルまで問題として取り上げる必要のあるテーマであり、信者自身のカルト性がオウム真理教以上により強いとも言えるのです。




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