【統一教会に対する個人的な印象】 ヒーリングの師匠の話から|忍者猫 ブログ

【統一教会に対する個人的な印象】 ヒーリングの師匠の話から

【統一教会に対する個人的な印象】 ヒーリングの師匠の話から

僕自身は、過去に統一教会と少し深く関わったことがあるので、その時の体験を元にして、若干ながら個人的な印象もアップしておきます。

統一教会と関係があったのは、高校卒業した年の5月か6月頃から、最終的には大学2年の時までで、大学時代にはある女性信者と個人的に付き合いがあっただけなのですが、浪人時代にはトータル30回以上も統一教会の集会所に通っていた時期がありました。

そんなわけで、浪人時代には何十人もの信者の人たちと顔を合わせたり言葉を交わしたことがありました。

個人的に記憶に残っている人だけに限定しても、15人近く即座に顔が思い浮かぶ人がいるほどです。

なぜ、そこまで深く関わったのというと、人生に行き詰まっていたからという理由以外に、最初に知り合った統一教会の熱心な信者の女性を好きになってしまったから、という個人的な理由が大きかったのです。

相手は外国人だったので、当時英語が苦手だった僕としては、ほとんど言葉によるコミュニケーションができなかったのですが、でも不思議なほど心が通じ合う感じがして、その女性と一緒にいると、とても癒やされる気分だったのです。

しかし、そんな経験があるからこそ、カルトに走る人たちの心の歪みも敏感に分かってしまったのでした。

有田芳生氏などは、統一教会の信者の心の奥深くに潜む心理的な問題に気付いてないようですが、統一教会のような本格的なカルトに走る人々の内面世界は、単純に真面目て純粋というだけではありませんでした。

ただし、そんな内面的な問題への洞察は、相手に対する単純なジャッジによる否定ではなく、共感的な理解につながるわけです。

心に歪みがあるが故にカルトに走っているのを理解できることが、深い共感的な理解になるわけです。

そんな姿勢が欠落してしまうと、心の歪みがある人=否定すべき人物というジャッジになってしまいます。

有田芳生氏などに疑問を感じるのは、カルトの信者の心の歪みを正しく認識してないことで、歪み自体を否定する姿勢があり、それは心の歪みの認識=人格の否定という帰結へと繋がる危険性があるからなのです。

そんな危険性を生み出さないためにも心理的な洞察は重要だということです。

そして、それはスピリチュアルな洞察にも繋がっていきます。

しかも、心理学的な洞察を基盤にしたスピリチュアルな洞察ほど健全な人生観や世界観の基盤になるものなのです。

僕が精神分析のような心理学を重視するのは、そうした意味からでもあります。

僕が統一教会と繋がりがあった浪人時代の一時期は、精神分析についての洞察を深めていた時期でもありました。

そこため、統一教会の信者の人たちを見ていて、信者一人一人の心理的なバックグラウンドに何かしら問題がある、という印象はあったのです。

そして、統一教会の教えの基礎になっている『原理講論』という本にも、根本的にも疑問がありました。

統一教会の教えの基礎には、独特な歴史観がありました。

それは世界を救う救世主を中心とした独特な歴史観があり、それが原理講論の中心思想だったのですが、その歴史観を正当化するために、世界史上の様々な出来事を強引に解釈していくという驚くべき歴史認識が、そこでは展開されていました。

その歴史観は、聖書の解釈を基礎にしていたので、聖書の記述を中心として人類の歴史全体を解釈してしまう、という独特のスタイルをとっていたのですが、まともな思考力が働く人であれば、それはどう考えても何か変だと感じる歴史観だったのです。

そして、そんな実に奇妙な歴史観を安易に信じ込んでしまうのは、カルト的な心理的特性があることの証明でもあると、僕には思えたのです。

僕自身は、浪人時代にそんな認識がありながら統一教会の人たちと関わっていたのですが、やはり大きな理由としては、好きになってしまった西洋人の女性が熱心な信者だったから、簡単にそんなカルト宗教から離れられなかったのだと思います。

でも、僕にとって信者になるという選択は完全に論外でした。

信者になるのは自分を偽ることであり、いくら人生に苦しんではいても、統一教会に入ることが自分自身の心の問題の解決にならないのは歴然と感じていたことでした。

自分自身にそんな経験があるから、カルトに走るのは心理的な欺瞞であるという印象が、僕の場合には強くありました。

そして、カルト宗教のカルト性について、自分なりには心理的な背景についての洞察という文脈から、一定の理解があるつもりだったです。






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