国別ランキング 地上の楽園扱いされる北欧諸国 実際のところは?|忍者猫 ブログ

国別ランキング 地上の楽園扱いされる北欧諸国 実際のところは?

国別ランキング 地上の楽園扱いされる北欧諸国 実際のところは?


フィンランドには死刑はない
なぜなら刑務所は人を復帰させるための施設だからだ

フィンランドのヘルシンキ

ヘルシンキはユニークで美しい街だし
フィンランド人は賢く尊敬すべき人々ですが

"地上の楽園"という言葉には違和感があります。


彼らには、そもそも極寒の気候と極端に短い
日照時間という厳しい自然条件が課されています。


そして長年、となりの大国ロシアからの脅威にさらされており
さらにそこから逃れるために


ナチスドイツに加担したため、第二次大戦後に重い
敗戦賠償金が課せられました。


フィンランドはその過酷な運命を克服するために
あらゆる資源を効率的に使うことが求められたのでした。


フィンランド人は無駄を徹底的に排除します。
といってもよくわからないと思うので
生活から見える一端をご紹介します。


IKEAでベッドを買ったら3ヶ月待たされた。


IKEAの本国はお隣スウェーデンなのできっと
在庫はふんだんにあると思っていたのですが


全く逆で、大型製品のほとんどは
在庫を抑えるために注文が入ってから生産に入るのでした。


イタリアのブランドでコートを買おうとしたら
サイズがなく、次はいつ届くのかと聞いたら


"来シーズン"と言われました。


そのブランドでは1シーズンにつき
ヘルシンキには各デザインの各サイズ
のコートを1枚ずつしか卸さないということでした。


園の売店で焼き立てパンが食べられるのですが
(それは嬉しい)


パンを焼いた後に売店に配送すると日持ちしないので
材料の状態で売店に送り

売れる分だけを焼くから美味しいのでした。


時間管理の精密さは日本人を遥かに超えています。


人々はほとんど無駄口を叩かずに集中して働きます。


ミーティングは時間通りにはじまり時間通りに終わります。


やさしい先輩が"質問があったらなんでも聞いてくれ"


と言われたので質問にいったところ

"3日前にアポを入れて欲しかった"と言われました。



冬はスーパーが土曜午後と日曜日に閉じるので
その前に必要な食糧や雑貨を買っておかなければいけません。


フィンランド人は戦後、今よりも遥かに厳しく節制して
多額の賠償金を短期に返却したのです。


そして今は8時から4時までびっしり働き
夏はその後カフェで語らったり
1ヶ月のバケーションを楽しみます。


バケーションでは電気のない小島にボートで渡り

ソーセージとビールと湖だけで何日も過ごします。



僕が見る限りフィンランドは、高い知性と強靭な体力
孤独と寒さと暗さと不便さに耐える精神力持った人々が

数々の逆境を克服して作った社会です。


彼らの価値観に沿って理想の社会に近づけよう
としていると思いますが


その理想は他の人の理想と同じとは限らない。



もしそれが"地上の楽園"なのだとしたら
彼らと同様な価値観を持った人でないと
果実を享受できない楽園だと思います。


関連記事
| このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
にほんブログ村 ニュースブログ トレンドニュースへ

Copyright © 忍者猫 ブログ All Rights Reserved.
テキストや画像等すべての転載転用販売を固く禁じます