【タイは移住先としてお勧めか?】タイ人の平均年収は110万円程度 月収5万円未満が60%|忍者猫 ブログ

【タイは移住先としてお勧めか?】タイ人の平均年収は110万円程度 月収5万円未満が60%

【タイは移住先としてお勧めか?】タイ人の平均年収は110万円程度 月収5万円未満が60%

かつて賑わった屋台で見られた人々の明るい笑顔が、今のタイ社会からは感じられなくなりました。


僕の元々のタイ社会に対するイメージは
1998年から2000年11月の時期に
タイの北から南まで、あちこちを旅していた時に形成されたものでした。


その頃のタイは、まだ一様に貧しく、人々はとても素朴で
みな一様に笑顔が印象的だったものでした。

微笑みの国タイという旅行会社のキャッチフレーズは
多分にその頃までのタイ社会をイメージしたものでした。


ある種の経済指標によれば、現在のタイ社会は、世界一の格差社会に成り下がりました。

1%の富裕層が、国全体の富の65%以上を占めているという統計が公表されています。

8年前に3ヶ月ほどタイに滞在していた時にも
すでに格差が一気に拡大してしまったという実感はありました。

タイに滞在していて一番痛感することの一つは
もともとの素朴な生活の延長線上で日々暮らしている人々と

市場経済の発展による近代化の恩恵を受けている人々との違いが
歴然と異なる世界を形成していて、眼に見える形での
階層化が急速に進んでいることです。


言葉で表現すると、こうした抽象的な言い方になってしまいますが
その違いは実際にタイに来てみれば、多くの日本人が感じると思います。


統計データによれば、タイの富裕層は人口全体の5%
中間層が35%、残りが貧困層だと言われています。



2018年の統計によれば、タイは人口の1%が国全体の富の3分の2を所有する
世界一経済的に不平等な国家として知られるようになりました。



それほど貧富の格差が進んでいるという実情は
実際にタイで生活していても、大多数の日本人には
そこまではピンと来ないと思います。


僕は、8年前タイに滞在していた時に
たまたま富裕層の豪邸が立ち並ぶエリアの民泊に1ヶ月滞在していました。


その民泊自体は、タイの富裕層ではなく中間層の人々が住んでいる
わりと安価な民泊だったのですが、周囲の一軒家の多くは
プール付きの凄い豪邸でした。


でも一歩メインロードに出ると、そこで眼にしたのは
庶民的な普通のタイ社会の有様でした。


タイ社会の経済格差の深刻さは、大型のショッピングモール内
のレストランを詳しく観察していると歴然と感じます。


タイ人の平均年収は、まだ日本人の平均年収の4分の1程度なのに
大型ショッピングモール内には、日本円にして一食1500円
から4000円程度のレストランが少なからずあります。


そして、一食2500円以上のレストランは、いつも結構賑わっているのです。


タイ人は元々あまり自炊する習慣がなくて
タイは文字通り外食文化が盛んな社会でした。


昔はバンコクの中心街にも、どこにも決まってメインロード
沿いに屋台が並んでいたものでした。

今でもメインロード沿いに屋台が立ち並んでいる風景が
残っているのですが、そこで食事している人たちの多くは
どうやら貧困層から下層の中間層にかけての人々なのだと思えます。


そこでは、昔のような屋台中心の食文化の華やかさが影を潜めてしまいました。


かつて賑わった屋台で見られた人々の明るい笑顔が、今のタイ社会からは感じられなくなりました。





統計データによると、タイ人の平均年収は110万円程度ですが
現実には月収5万円未満で生活している人が、人口のかなりの割合を占めているのだと思います。

60%の貧困層は間違いなく月収5万円未満ですが
中間層の一部も月収5万円未満ではないかと思えます。

この5万円未満という判断は、1%の超富裕層が国全体の
富の3分の2を独占していることから容易に推察できます。

おそらく5%の富裕層にまで範囲を広げると
国の富の85%程度は、富裕層によって占められているのだと思えます。


更に言えば、アッパーミドルと云われる中間層の上層部が
人口の5〜10%を占めているとして、その人たちは間違いなく
現在の平均的な日本人並み以上に豊かな暮らしをしていると云われています。


そうなると、アッパーミドル以上の人々によって、タイ人の平均年収は
かなり底上げされている筈なのです。


つまり、アッパーミドル未満の世帯では、急速に貧困な生活に
陥っているタイ人の姿が、こうした統計データから推測されるわけです。


タイでは、公共の交通機関が格安です。
高架線の列車でも遠距離になるほど格安感があります。


パープルライン、イエローライン、ブルーライン、ピンクライン
などなど、バンコクでは色の名前を用いた高架線の列車が
複雑に張り巡らされてるのですが

たとえば同じパープルラインなどといった同一の路線上であれば
どこまで行っても最大20ルピーという金額です。


わずか一駅でも14ルピー程度するのに、同じ路線上なら
どんなに遠くても20ルピーという不思議や金額設定なのです。


これは、貧困層の人たちでも、遠くまで出かける際には
なるべく安価な運賃で出掛けられるように、という配慮なのだと思います。


でも、貧困層の人々は電車ではなく、バスで移動するのが一般的です。

バスは更に格安で、距離が遠くなければ、バスだとかなりお得感があります。


昔は外国人の旅行者なども、バスでバンコク市内を移動するのが普通でした。
実際に、1998年と2000年の時期にバンコクに滞在していた時には
移動の際には僕もバスを使っていました。


チャオプラヤ川付近に滞在している時には
日常生活用のフェリーで移動することも多かったのですが
当時からバスもフェリーも格安でした。


今のバンコクでは、少なくともアッパーミドル以上の階層の人々は
自家用車で移動する時以外には、タクシーを頻繁に使っています。


タイのタクシーは日本と比較したら断然格安なのですが
それでもアッパーミドル未満の階層の人々からしたら
間違いなく贅沢なので、タクシーでの移動することは
おそらく滅多にないのだと思います。


1980年代後半から90年代前半頃までの統計データでは
タイは世界でも有数の経済格差が少ない国の代表格でした。


上位20%と下位20%の比較だった遠く思うのですが
確か4倍程度の経済格差だったという記憶があります。

同時の代表的な格差社会は中南米にかなり集中していました。

もちろん、民主化を実現した国家ではなく、独裁制だった中南米で
経済格差が大きな社会問題になっていたわけです。

特にブラジルなどは、世界的に経済格差の大きな国の代表格として有名でした。

中南米に独裁政権が多かったのは、歴史に詳しい人なら誰もが
知っている事実ですがアメリカ政府の影響です。


何故、どのような形でアメリカ政府が中南米の独裁政権と
関係していたのか、その手の情報は限られた特定の本を読まないと
あまり詳しくは分かりません。

特に日本語で手にできる本には、その手の情報はかなり限定的で少なかったものです。



関連記事
| このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
にほんブログ村 ニュースブログ トレンドニュースへ

Copyright © 忍者猫 ブログ All Rights Reserved.
テキストや画像等すべての転載転用販売を固く禁じます